むーちょの波乱万丈な人生

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介護士が教える!食事介助の注意点

こんにちわ!あゆむです!

あゆむ🐱介護ライター (@ayumuchon) | Twitter

 

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今回は食事介助の方法と注意点を紹介していきましょう!

 

 

まずは配膳

 

配膳するときは患者様のごはんがあっているか確認しつつ確認します。

 

食事にはいくつかの種類があります。

  • 常食(私たちが食べるようなごはんです)
  • きざんだご飯
  • ミキサーにかけたご飯
  • ゼリーなどの半固形メインのもの
  • 流動食

などのものがあります。

 患者様の状態に合わせて様々な職種で話し合いをして決めます。

 

もし間違ってしまうと、気管支に入ってしまったりしまうのです。これを誤嚥(ごえん)といいます。もしそうなってしまうと、窒息や誤嚥性肺炎などに掛かってしまい大変です。

なので、慎重に配膳を行います。

 

介助の方法

患者様に声掛けを行う

まずは食事をすることを伝えます。

「お食事なので、体を動かしますよ」などの声掛けをする。

 

急に体に触れられると「なにごとか?」と驚きますし、不愉快ですもんね。


体位を確認する

体を食事ができるような体位にします。

この時は

  • 患者様の関節がどこまで動くか?(拘縮がどこまで進行してるか?)
  • 誤嚥しやすい角度にはなっていないか?

 

以上のことを注意して行います。

この体位は人によってさまざまなので、多くの職種と相談しながら決めます。

 

サイトの中には、リクライニングは〇度!ベッドなら〇度で行いましょうなどと書いてあります。角度は人によりけりです。わからなければ担当のケアマネさんに聞いてみましょう。

 

ちなみに90度と書いてあるところもありますが、めっちゃ苦しいです。過去に患者用のベッドで試してみました。あと、横を向いたままベッドをあげられると腰痛が悪化します。すごく痛いです。やめましょう。

 

できれば、患者様にお食事が見えるようにセッティングできるといいですよ。


食事の内容を説明

食べる準備が整ったら介助!の前に食事の説明を行います。

「今日のお食事は〇〇です」と説明です。全部の食事を伝えます。

 

ちなみに、目が見えない方には時計の盤で例えて

  • 7時の方向にご飯
  • 5時の方向に味噌汁
  • 12時の方向に魚

などというように説明をしています。

 

これは、先ほど言った誤嚥の防止にもなります。

人間は食事をするときにまず視覚や嗅覚で食べ物のことを認知します。

説明によって脳が「食事だ!」と反応します。そうして、一口の分量を決めたり、唾液が分泌されたりするのです。

なので、香りをかいでもらってもいいですね!

 

他にも、きざんであるものやミキサーにかけたものはどんな料理かわからないので食欲がわきませんよね。


介助をする

患者様の食事を介助します。ゆっくりゆっくりペースに合わせて介助を行っていきましょう。

 

順番は

  1. 水分
  2. 野菜
  3. 肉、魚
  4. 炭水化物

こんな感じで行くと、すんなり食べやすいです。

高齢者は唾液の分泌量が少ないので、まずは口の中を水分で潤してあげましょう。

 

また消化にもいいです。これはダイエットでも同じですよ!

 

これで食べてくれないようなら、味の濃いものから行うといいです。例えばお味噌汁やメインのものとか。高齢者は味の濃いものを好む傾向にあるので、上記の方法がだめなら味の濃いものから食べてもらうのもいいですよ。

 

注意①一口の大きさは適切か?

一口の大きさは多すぎないか?少なすぎないか?考えて行いましょう。

高齢者の唾液の分泌量は私たちと比較すると少ないです。

 

あまりにも多すぎると口に入れたものをため込んで飲み込めなくなってしまいます。少なすぎると、誤嚥してしまう可能性があります。

 

注意②きちんと食事を飲み込んでいるのか?

 

高齢者になると、認知症や脳や筋力の低下で気管支に食事が入りやすくなっています。

 

これは飲み込むときに気管支にふたをする役割の喉頭蓋(こうとうがい)というものの、動きが悪くなっているからです。だから、焦らずに相手にあったペースで行うことが大切になります。

 

誤嚥の心配だけではなく、自分で置き換えてみると苦しい体制でご飯をもぐもぐしているのに口に突っ込まれるとかされたくないですよね。

「まだ食べてるじゃんよ」と食事が嫌なものになります。食事は楽しくしたいですね。

 

注意③食事をとる体制は大丈夫か?(ポジショニング)

食事をしていると体制が崩れていきます。ベッドやリクライニング車いすならなおさらです。

 

私たちもそうならないようにクッションや足を少し上げるなどして努力をします。でも頭を上げているとどうしても左右に落ちてきたり、体がずり落ちて着たりします。

 

この時、注意したいのは窒息と誤嚥です!

ベッドやリクライニング車いすからずり落ちてくると苦しいです。私たちが思いっ切り下を向いたような感じですね。試してみてください。首が圧迫されて苦しくなりますよね。

 

この、苦しい状況で食事をしろっていうのは困難ですね!苦しくて苦痛です。私ならしたくありません。

 

口腔ケア

お食事が終わったら口腔ケア(お口の中の手入れ)を行います。

ここでも誤嚥防止のためです!!

 

優しく出血しないように歯ブラシで歯を磨きます。歯を磨いたら、うがいをします。うがいができない人は優しくクロスガーゼで拭き取ります。

 

もし食べ物が残っていたら、指でかきだします。かわいそうなことをしているように見えますが、命を守るためです。

 

何度も言いますと、食事介助は誤嚥をしないように注意しなくてはなりません!

食事カスが残っていると、これも誤嚥してしまうのです。

 

ちなみに水分しかとらない人もお掃除をします。クロスガーゼで拭き取ったりします。

細菌やら痰やらのカスがお口の中にはたくさんいて、それも誤嚥の原因になるのできちんと毎日行います。

 

食事の量の確認

食事が終わったら食事の量の確認をします。

食事の量を確認するときは以上の点を考慮してチェックしていくといいです。

 

いつもより食事量は減ってないか?

食事の量が普段より減っているのを確認します。

 

極端に減っていると何らかの原因があります。

  • 具合が悪かった(熱や頭痛・腹痛など)
  • 便秘の可能性
  • 脱水
  • 嫌いな食べ物だった

食事をとらないでいると、脱水や床ずれの原因になります。また日常生活動作(ADL)の低下にもつながります。


水分はきちんととっているか?

次に注意してみていきたいのは、水分の摂取量です。

高齢者はあまり好んで自分から水分を飲みません。しかし、人間は一日に約2リットルの水分が必要です。

 

日ごろの水分の摂取はもちろん食事の時もしなくてはなりません。

「トイレに行きたくなるから。。。」と飲みたがらない人もいますが、脱水を防ぐためにも水分をと摂取するようにしましょう。

 

まとめ

 がーっと注意点を述べていきました。

ここに書いたことはすべて大切なものです。それをふまえたうえで、利用者様にとって楽しいお食事ができるといいですね!